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電解質を勉強するための良書

学生、初期研修医、および、電解質についてまとめて勉強したいという初学者にまずおすすめしたいのが、手前味噌で申し訳ありませんが、私の著書

『電解質輸液塾』門川 俊明 、中外医学社

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症例ベースで使うなど、初学者でもクリアカットに理解できるような工夫をしています。この本がマスターできたら、

『より理解を深める!体液電解質異常と輸液』柴垣 有吾、中外医学社

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に進むのがよいでしょう。私の友人でもある柴垣先生が書いた、この本は、本当によくできた本です。レベルとしては、腎臓専門医を目指す人向けと言っていいと思いますが、日頃感じる、水・電解質の疑問のほとんどに答えてくれます。私自身、本書を隅から隅まで読み込んで、自分の知識のブラッシュアップに非常に役立ちました。柴垣 有吾先生の、アメリカ仕込みの臨床腎臓病学の知識は、他の書物と一線を画しています。短期間の間に第3版まで改訂し、最新の知見を盛り込もうとする彼の誠実さを表した良書です。

さて、この次の本となると、残念ながら、日本語のテキストブックでおすすめできるものはありません。一つの道は、個々のトピックごとに、UpToDateを読むというのがよいと思います。それでも、どうしても、テキストブックが読みたいと言うことであれば、

『Clinical Physiology of Acid-Base and Electrolyte Disorders (Clinical Physiology of Acid Base & Electrolyte Disorders)』Burton Rose Theodore Post 、McGraw-Hill Professional

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をおすすめします。アメリカでも、電解質を真剣に勉強する人は、みんなこの本を使っています。2014年10月に第6版が出る予定ですが、何回も延期されているので、ホントに出るかどうかは分かりません。

さて、これ以外にも電解質に関しては、いくつかおすすめの本があります。

『輸液を学ぶ人のために』和田 孝雄、医学書院

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電解質と言うよりは、輸液の本ですが、私の研究室の大先輩である和田孝雄先生の本。学生時代にご自宅にお邪魔したこともあったのですが、残念ながら、若くしてお亡くなりになりました。和田先生は、多くの「水電解質」の本を書かれていますが、改訂されることがなくなっているにもかかわらず、今でも売れ続けています。和田先生の著作の中でも、もっとも売れている本が、本書です。和田先生が看護師の方2人に、輸液の基礎を講義していくというスタイルの本です。とても読みやすく、頑張れば1日で読み切れるような本ですが、私は、輸液の考え方を学ぶのにもっとも適した本だと思い、多くの研修医に推薦しています。輸液の考え方を学びたいという初期臨床研修医向け。

『シチュエーションで学ぶ 輸液レッスン』小松 康宏、メジカルビュー社

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この本は輸液レッスンというタイトルですが、電解質のホントしても秀逸です。とてもわかりやすい構成です。

『水・電解質と酸塩基平衡―Step by stepで考える』黒川 清、南江堂

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電解質の本ではロングセラーの本。見た目はやさしそうですが、中身は意外と歯ごたえがあります。いきなり初学者の方がやっても、跳ね返されてしまうかも知れませんが、ロングセラーなだけの理由があります。